ナムコ クロス カプコン
店頭デモで衝動予約してしまった「ナムコ クロス カプコン」です。ちょっとやってみようと思って始めたら、いつの間にか8時間もやってました…。
このゲームはいわゆるシミュレーションRPGで、ナムコとカプコンという違うメーカーのキャラクターが一同に会するというのが一番の魅力になっています。良くも悪くも「スーパーロボット大戦」と同じような感じです。こういった既存のキャラクターを使ったゲームというのは、ファンには強力な訴求力を持ちます。でも今回のようなゲームのキャラクター(しかも結構古いゲームのキャラクターも多い)はどうなのかなぁ…と思っていたのですが、意外と売れているようで、私のようなオールドファン層にウケたのかなという感じです。
ゲームの流れは基本的に「デモ会話→(出撃画面)→マップ(戦闘&イベント)→クリア・編成画面」という構成でステージが成り立っており、それの繰り返しでゲームを進めて行きます。
こういったゲームのキモは「通常ありえないキャラ同士の会話」ですが、そのへんはなかなかいい感じです。キャラクターは原作のイメージを損なわない程度に書き直された大きなグラフィックで表示され、会話に合わせたリアクションのグラフィックに差し替えられたりと、かなり力が入ってます。声はフルボイスではありませんが、ポイントを絞って使用されています。私としてはこれくらいの使用率のほうがテンポよくて好きです。ちなみに声優さんに関しては原作どおりの方もいるようですが、詳しくないのでわかりません…。会話もなかなかおもしろく、オリジナルのキャラクターである主人公「レイジ&シャオムゥ」を中心にうまく絡んでると思います。この主人公二人も非常にいいキャラクターで、特にシャオムゥは「わしにトキメけ!」とか、おかしな台詞が多くて面白いです。
シミュレーションの戦闘部分は、「AP」という特徴的なシステムを採用しています。各ユニットは一人または二人のキャラクターで構成されており、増えていくAPが10になったユニット(複数いる場合は速度の速い順)から行動を開始します。APは移動で1、攻撃で3、など行動によって消費されます。ですが、APがなくなるまで行動できるわけではなく、普通に移動→攻撃を行うとそこで行動終了です(ユニットによっては「移動→攻撃→移動」ができるものもいます)。また敵に攻撃されたときの防御行動によってもAPを消費します。場合によっては防御でAPを消費せずに「敵の攻撃をノーガードで食らう」ほうが有利になることもあります(行動順で有利に持ち込む)。防御時に反撃できるのは専用技を持っているユニットのみなので、行動順にさえ気をつければ弱いユニットでも安心して攻撃を行うことが出来ます。このへんは色々考えることができて面白いですね。
攻撃や防御はアクションの要素があり、特に攻撃は○ボタンと方向ボタンの組み合わせの5種類の技と、△ボタンでの必殺技を組み合わせ、タイミングよく繰り出すことで大きなダメージを与えることが出来ます。空中コンボや、5種類の通常技を一度の戦闘で全て出すとボーナスが入ったりします。最大攻撃回数はユニット毎に決まっていますが(普通5回)、そのボーナスで回数が増えたりすることもあります。防御時もただ見ているだけではなく敵の攻撃に合わせて表示される方向ボタンをうまく押すことでAPが回復するボーナスもあります。こう書いてると、「アクション苦手だとできない?」と思われるかもしれないですけど、ボタン連打でも構わないわけですし、ゲーム自体の難易度もそれほど高くなさそうなので大丈夫なんじゃないかと思います。ボーッとしてるとすぐ戦闘が終わってしまって大したダメージを与えられない、ということはありましたけど…(涙)。また、クリア後の画面で攻撃の練習をすることが出来ますので、そこでじっくり練習したりコンボを研究したりすることもできます。
また、攻撃では単体または複数のユニットの組み合わせで発生する「マルチプルアサルト」というものも存在します。何体かのユニットに同時攻撃を仕掛けたり、単体の敵に大ダメージを与えたりするもので、このときは専用のグラフィックやアニメが表示されます。このときは攻撃コマンドの入力がないのでゆっくりデモを見ることが出来ます。
とまぁ、戦闘に関しては非常に面白い試みがされていて楽しいです。戦闘時はフルボイス(技の名前や戦闘前後のセリフ)で、二人ユニットの場合はここでも掛け合いがあったりして、それも面白いです。
ゲームとしても、デモをきちんとスキップできたり(戦闘前後のセリフもカットできます)、ロードもステージの最初に5秒ほどある以外はあまり感じさせない作り(戦闘はロード中に演出を行っている)であるとか、操作にもたつきがないとか、よく出来ていると思います。また、ゲーム開始後しばらくのステージは「プロローグ」と位置づけられ、簡単なステージで操作の練習&システムに慣れることができると同時に、先のステージにならなければ登場しないキャラクターを操作できる機会があったりして、こういった構成もよく出来てるなと思いました。
不満なところとしては「スーパーロボット大戦」と同じように、突然出現したり、倒しきる前に撤退する敵がいることですかね…。演出なんでしょうけど、私はこういうのあまり好きではないです。突然登場する敵は戦術の立てようがないですし、行動順を無視して突然撤退するのは、せっかくのAP行動システムを台無しにしている気がしますし、なにより倒せないので気持ちよくないです。マップ途中でのセーブもできるので、何度もやり直すゲームなのかもしれませんが…。しかし何度もやり直すゲームにしては1ステージが非常に長かったりするので微妙です…。
でもそれくらいしか不満点は出てこないですね。まだ序盤で難易度が低いので戦略性がどうこうというのは判断できませんが、そのぶん存分に敵をボコボコにすることができ、それが自分のコマンド入力なので楽しさ倍増です。会話が非常に面白いのもポイント高いです。ナムコとカプコンのゲームを昔からやってたような人はかなり楽しめると思います。夢の武神流タッグとか、ベラボーマン&ワンダーモモのコンビとか、爆田博士と三島平八の変な頭同士の会話とか(笑)。たろすけ&景清の異色タッグもいい感じでした。
まだまだ先は長そうなので今後どうなるかはまだ計りかねますが、最初の印象では思ってたりよりずっと面白いです。私は主題歌&オープニングアニメだけでもうイイ感じだったんで、参考にならないかもしれないですけどね(笑)。
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